症状について

胆管癌や十二指腸乳頭部癌では、黄疸(皮膚や白眼の部分が黄色くなる、おしっこがとても黄色くなる)で見つかることが多いとされています。胆嚢癌では、一般に無症状であることが多く、健診などでたまたま見つかることもあります(胆嚢内に1cm以上の大きさのポリープがある場合は、癌の可能性があります)。

検査について

• 血液検査　
• 腹部CT検査
• MRCP検査
• 内視鏡下逆光性胆管膵管造影検査(ERCP)
• 超音波内視鏡検査(EUS)

治療について

手術療法

黄疸が見られる場合はその状態を改善させる必要がありますので、内視鏡を用いてチューブを留置し、胆汁の流れをよくする処置を行います。手術術式については腫瘍の場所により術式が異なります。肝門部胆管癌や上部胆管癌、胆嚢癌では肝切除とともに胆道再建(残存した胆管と空腸を吻合する方法)を必要とする場合が多く、下部胆管癌や十二指腸乳頭部癌では膵頭十二指腸切除術（膵臓癌の項を参照）を行います。

化学療法

切除不能症例や遠隔転移症例が適応となります。当院では胆道がん診療ガイドラインに準拠して行います。進行胆道癌では外科的切除後に再発を抑えるために行っています。