褥瘡とは
褥瘡(じょくそう)は、一般的には「床ずれ」と呼ばれています。同じ部分に長時間自分の体重による圧迫がかかることにより、その場の血流が悪くなってしまいます。そして、皮膚表面の組織の酸素不足、栄養不足を引き起こし、皮膚や皮下脂肪を損傷してしまうことで褥瘡となります。
褥瘡は、自分で動けない方や栄養状態のよくない方、麻痺等で感覚が低下した方、血流が悪い方などに発生しやすいです。特に骨が突き出ている部位があったり、長時間同じ姿勢(寝たきりであったり、ずっと座っていたり)で過ごしていたりすると褥瘡ができやすくなります。
褥瘡対策チームの役割
当院の褥瘡対策チームは皮膚科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、リハビリテーション科、医事課の多職種で構成されています。患者さんの背景をふまえ適切な褥瘡ケアや褥瘡予防ケアが提供できるよう、様々な職種が協働しそれぞれの専門分野の視点で話し合っています。
褥瘡対策チームの活動内容
- 褥瘡保有患者の褥瘡状態評価・回診(毎週火曜日)
- 褥瘡対策チーム会議(1回/月)
- 褥瘡研修会の開催
- 褥瘡対策マニュアルの改訂
- 体圧分散寝具管理
- 褥瘡に関するデータ管理、分析、検討
チーム活動の様子
褥瘡回診の様子
褥瘡がある患者さんの創部について、各職種の立場から評価を行っています。また、適切な治療やケアについて検討し、病棟職員と共有しています。