摂食機能療法と役割
摂食機能療法では、「食べる事ができない」「食べる事ができない形体がある」ことに対して、食べることができるようにアプローチします。食べることができない原因は人によって違いがあります。単純に口の中、歯、咽喉に限らず、全身状態や、食事を摂る環境にも原因はあるので、様々な職種が関わって介入します。例えば医師、言語聴覚士、看護師、管理栄養士などです。
「食べる」と言ってもその機能は様々で、食べ物を目で見て確認して、口に運んで口の中で噛む・飲み込む、そして胃に運ばれるまでの一連の流れのことを指しています。目で見て確認するところから胃に運ばれるまでの、途中のどこかに何らかの障害が起きれば食べることができなくなります。その障害の背景は脳血管疾患やその他の疾患の場合もあれば、飲み込むこと(嚥下)が上手くできなくてむせてしまう、食べるときの環境など色々とあります。食事ができるようになるために、食事をする場面だけでなく体の状態や環境などを考えて食べることができるように関わります。
摂食機能療法では、食べることができるよう訓練を一緒に行ったりアドバイスを行っています。具体的にはアイスマッサージや、口腔内の機能訓練、食べ物を使用しない間接的な訓練、食べ物を使用した嚥下訓練等を行います。また、食べる際の環境調整や体位調整、食器の工夫や自助具の指導等も含まれます。
活動メンバー
- 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 1名
- 看護師 8名
摂食嚥下チームの活動内容
- 毎月 摂食嚥下チームリンクナース会を開催
- 症例発表
各病棟の摂食機能療法が必要と判断された患者さんの計画立案・実施・評価をしています。
月に1回のリンクナース会では、患者さんの症例発表を行って摂食嚥下機能療法を進めるにあたり困っていること・迷っていること、また成功例などを発表してチームメンバーが情報を共有することで、より効果的な摂食機能療法が実施できるよう努めています。