心臓・血管ドックの概要
動脈硬化が進むと、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症(四肢や内臓壊死)などの重大な疾病が引き起こされます。当センターの心臓・血管ドックでは、検査を受けられる皆様に、無侵襲で、安全に心臓や血管の動脈硬化の状態を検出する方法を提供しています。
最新鋭のMRI(磁気共鳴診断装置)を使用して、心臓、冠動脈の診断を行います。また、心臓超音波検査、頚動脈超音波検査、動脈硬化検査などに最新鋭の機器を駆使して、心臓・動脈の検査を行います。
心臓・冠動脈検査の方針
心臓・血管ドックの目的は動脈硬化病変のスクリーニングであり、安全第一、無侵襲であるべきです。当センターの方針として下図のように、原則としてMRIを第一選択として検査を行います。
MRIはCTに比べて、放射線被曝が無い、造影剤を使用しない、高度の石灰化例でも病変を検出できるなど優れた特徴を持ちます。一方ではCTに比べて、時間がかかる、映像検出率に劣るなどの弱点もあります。しかし、敢えてMRIを選んだのは、スクリーニングには無侵襲、安全であることが基本であるからです。
MRI撮影については検査制約がございます。
MRIで高度の病変が発見された場合は、64列マルチスライスCT検査(造影剤使用)または冠動脈血管内治療に移行します(心臓センター)。この場合は、医療保険扱いとなります。
当院の心臓血管ドックの特徴
01.最新の磁気共鳴(MR)装置を使用して心臓の動態や冠状動脈の動脈硬化の状態を検査します。
02.超音波検査装置を使用して心臓の機能、頚動脈の動脈硬化の状態を検査します。
03.足関節上腕血圧比(ABI)、脈派伝播速度(PWV)を計測して、動脈硬化の程度を観察します。
04.一般血液検査に加えて、動脈硬化の原因となるLDL,HDLコレステロール、中性脂肪、血糖、尿酸などを検査します。
05.心電図検査により、不整脈や心筋虚血、心筋梗塞の有無などを検索します。
06.内臓脂肪計測(CT)を行います。