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Disease

疾患情報

TOP / 疾患情報 / 診療科 / 外科・消化器外科 / 胆石症、急性胆嚢炎

症状について

胆石の症状には腹痛、悪心、嘔吐などがあります。腹痛は胆石発作とよばれ、特に脂肪に富んだ食事を取った後にみぞおちから右上腹部にかけて痛みが起こることが多いといわれています。ただし、胆石があるからといって必ず痛みが出るとは限らず、胆石を持っている患者さんの約半数に腹痛が出るといわれています。急性胆嚢炎の原因の多くは胆石であり、胆石が胆嚢の出口に詰まり閉塞することにより生じます。右季肋部の痛みに加え、悪寒や発熱を伴うことが多いとされます。

検査について

  • 腹部エコー検査
  • 腹部CT検査
  • MRCP検査

治療について

胆石による痛みがある場合には治療が必要となります。現在では腹腔鏡下胆嚢摘出術が第1選択となり、傷が小さく早期社会復帰が可能です。一方で、胆嚢周囲の炎症が強く、組織の剥離が困難な場合や胆嚢癌を合併している可能性が高い場合には、従来通り開腹下に行うことになります。

手術以外の方法として経口胆石溶解剤や体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)などの治療法がありますが、手術に比べ治療期間が長く、治療効果が低いため専門医とよく相談して治療方法を選ぶ必要があります。急性胆嚢炎では重症度に応じて治療方針を決定します。

軽症や中等症の場合は、抗菌薬投与のみで経過をみることが可能ですが、急性胆嚢炎診療ガイドラインに従い緊急手術を行います。抗菌薬による効果が得られた場合も、今後胆嚢炎が再燃する可能性があることから1〜2ヶ月後に手術を予定します。重症の場合には臓器不全に対する全身管理を行うとともに、緊急または早期に胆嚢ドレナージ(PTGBD)を行います。

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