
排尿とは、尿の排出のことです。尿意を感じ、我慢ができ、排尿しようと行動する、そして排尿できることです。
病態や手術によって、膀胱留置カテーテルを留置し抜去後に、尿失禁(尿が漏れる)や尿閉(尿が出ない)、残尿がある等の下部尿路症状が出現している患者さんにケア介入をおこなっています。

下部尿路症状とは、膀胱に尿をためたり出したりする機能に障害が生じた状態による症状です。蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状の3つに分けられます。
下部尿路機能障害とは、膀胱や尿道などの下部尿路の機能が障害されることで、排尿や蓄尿に問題が生じる状態です。尿閉の状態が長く続くと、膀胱機能の低下や感染が起こることもあります。
排尿ケアは…

- 尊厳を守るケアである
- 本人のペースで行う必要がある
- 24時間続くケアである
- 排泄物そのものが不快で衛生的な問題を起こしやすい
- 連続した動作である為、ケアは多岐に渡り他職種の連携が必要
活動内容
排尿ケアチームでは、泌尿器科柴田医師を中心の多職種と排尿ケア介入患者さんのカンファレンスを行い排尿の自立に向けて活動しています。
カンファレンスでは、排尿ケア介入患者さん(膀胱留置カテーテル抜去後の残尿が100ml以上続く患者さん)の排尿計画書や排尿日誌をもとに排尿状況を確認して、今後の対応策等を検討しています。「排尿の自立」ができるようになるにはADL向上が必要です。膀胱留置カテーテルの抜去のタイミングもありますが、排尿姿勢がとれるようになるのかどうかもセラピストからの情報をもとに安静度の検討をしたりしています。

- 排尿ケアチーム会・勉強会(1回/月)
- カンファレンス(毎週水曜日)
- 院内勉強会開催
月1回チーム会の時には職員の知識向上に向け泌尿器科柴田医師による排尿に関する勉強会を開催しています。
構成メンバー
- 医師:泌尿器科 柴田 医師
- 排尿自立支援加算 看護師 研修修了者 7名
- オブザーバー看護師・各病棟看護師 1名
- セラピスト
- 皮膚・排泄ケア認定看護師
早期の排尿ケア介入により、患者さんの排尿の自立に向けて今後も活動していきたいと思います。
