基本情報
整形外科は骨、関節、筋肉、靭帯など運動器の広範な範囲を診療する科です。 外傷(骨折、脱臼、靭帯損傷など)、スポーツ障害、高齢化に伴い増え続ける運動器障害(変形性関節症等)など整形外科疾患の症例は増加し続けております。
当科では、「より早期に、より良い機能回復を」を目標として地域医療に貢献できるよう努めております。 幅広い範囲の疾患に対してできるだけ専門性の高い治療を行うことを目指し、なるべく各分野の専門医が治療を行えるように努めております。
外傷治療に関して
当院の救急部の拡大に伴い、骨折、脱臼、靭帯損傷など外傷の症例数が増加しております。 早期の診断、初期治療から専門的な治療へと円滑に行えるように救急部と連携して治療を行っております。
当院では特に高齢者大腿骨近位部骨折にはできるだけ早期に手術を行い早期にリハビリを開始することで歩行能力の低下と合併症を防いでいます。2022年度より、国際的にも評価の高い富山市民病院モデル(多職種連携治療)を参考にして治療を行っております。
変形性関節症に関して
正確な診断と保存的治療、リハビリテーション、手術的加療をミックスして機能維持、回復に努めております。変形性膝、股関節症、関節リウマチ、特発性骨壊死症の進行例には最新の技術を用いた人工関節置換術を行っております。
2020年度より日本人工関節学会 人工関節登録制度に参加しております。 2021年度より日本人工関節学会認定医を取得しております。人工関節学会認定医が手術を行っております。
スポーツ障害、スポーツ外傷に関して
身体診察や徒手テスト、MRI等様々な画像検査を使用して診断し治療を行っております。リハビリテーションやリハビリ、ストレッチ指導が重要となる分野です。また手術に関しては侵襲の少ない関節鏡を用いた治療を基本としております。
手術後のリハビリテーションも重要となります。 特に膝関節に関しては、前十字靭帯再建術、半月板部分切除術、縫合術等専門的な治療を行っております。 肩、膝関節鏡手術を積極的に行っております。 日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツドクターが治療を行います。
肩、肘上肢スポーツ外科外来
腱板断裂や反復性脱臼に対する一般的な鏡視下手術をはじめ広範囲腱板断裂に対して広背筋移行術やリバース型人工肩関節置換術を行っております。
手外科専門外来
骨、関節、腱、末梢神経障害などに対して低侵襲手術や機能再建術を行っております。 2021年度より日本手の外科学会認定研修施設となりました。 日本手の外科学会認定専門医、指導医が治療を行います。
蘇生会総合病院は人工関節手術支援ロボットROSA Kneeシステムを近隣地域で初めて導入しました
ROSA(ロザ)とはRobotic Surgical Assistantの略で人工関節置換術にて執刀医のサポートを行う手術支援ロボットです。
ROSA Knee(ロザ・ニー)システムは、六軸多関節ロボットアームと光学カメラユニットに分かれており、患者さんの膝の位置を正確に把握することができ、人工関節を置換するための骨切り量を0.5mm単位、角度を0.5度単位で微調整が可能となります。
膝人工関節についての動画コンテンツ
整形外科部長で膝関節外科の専門医である荒木勧医師が、膝関節の人工関節についてわかりやすく解説します。最先端の人工関節手術支援ロボット「ROSA Kneeシステム」を用いた正確で負担の少ない手術の特長や、適応となる症状、術後の生活について詳しくご紹介。膝の健康を取り戻すための第一歩として、ぜひご覧ください。
膝の人工関節手術が必要な疾患と症状
膝の人工関節の仕組みとメリット
若者から高齢の方まで幅広い手術実績
ロボット支援による人工膝関節手術
術後の疼痛管理とリハビリ
日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)への参加に関して
当院では日本整形外科学会症例レジストリーへ参加しています。 このため、整形外科で入院し手術を受けられる患者様の診療情報を日本整形外科学会のデータベースに登録させて頂いております。