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Disease

疾患情報

TOP / 疾患情報 / 診療科 / 外科・消化器外科 / 大腸癌

症状について

早期の大腸癌は、一般的に自覚症状が少なく、便潜血陽性など検診で発見される場合が多いです。進行大腸癌では腹痛、腹部膨満感、腹部腫瘤、体重減少、貧血、便柱狭小化、便秘、などの症状を認める場合もあります。

検査について

  • 血液検査
  • 便潜血
  • 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
  • 注腸検査(大腸透視)
  • CT検査
  • PET検査 など

治療について

内視鏡治療 (内視鏡的粘膜切除術:EMR、内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)

一定の条件を満たした早期大腸癌に対しては、EMR/ESDによって病変を根治的に切除します。この治療は消化器内科で行なっています。 病変組織検査の結果、追加の外科的処置が必要となる場合もあります。

化学療法

抗癌剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療法です。近年の抗癌剤の進歩により進行大腸癌患者の予後はかなり改善してきています。当院では大腸がん診療ガイドラインに基づいた最新の化学療法を安全に受けていただくシステムを確立しています。対象となるのは切除不能、遠隔転移、腹膜播種、を伴う大腸癌ですが、進行大腸癌に対する術前化学療法、あるいは外科的切除後の再発予防のための術後補助化学療法も積極的に行っております。

手術療法(開腹手術、腹腔鏡手術)

手術療法には“おなかを切る”開腹手術と“腹腔鏡を用いて小さな創で行う”腹腔鏡手術がありますが、当科では大腸癌に対しては腹腔鏡手術を基本術式としています。腹腔鏡の拡大視効果を利用して、癌の根治性とともに排尿障害や、性機能障害を回避するために自律神経温存手術を追求しています。

他臓器浸潤、癌性腸閉塞、大腸穿孔を伴うような大腸癌に対しては開腹手術を選択しています。腸閉塞を伴う進行大腸がんでも、消化器内科と連携して経肛門的チューブドレナージや腸管ステントの留置することで閉塞を解除し、一期的に腹腔鏡下手術が可能となる場合もあります。

大腸は結腸と直腸に分けられますが、結腸の切除範囲により、回盲部切除術、右半結腸切除術、横行結腸切除術、左半結腸切除術、S状結腸切除術があります。直腸切除では、高位前方切除術、低位前方切除術、肛門温存手術としての超低位前方切除、括約筋間直腸切除術(ISR)、肛門とともに直腸を切除する直腸切断術、があります。当科ではできる限り永久的な人工肛門を避けるように、肛門温存手術を積極的に行なっています。

放射線療法

放射線治療は放射線を癌に照射して癌細胞を殺す治療です。多くは進行直腸癌の局所制御のために使用されます。また切除不能な転移巣に対しても症状緩和のために照射することがあります。当院ではサイバーナイフセンターと連携して適応、照射範囲、照射量を決定し治療にあたっています。

かかわる診療科部門

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