オルソケラトロジーとは
近視および近視性乱視の角膜に、特殊なデザインのハードコンタクトレンズを就寝時に装用することで、角膜の形状を一定期間変形させ、日中裸眼で過ごせるようにする視力矯正治療です。レーシックなどとは違い、装用を中止すれば元の状態に戻せるのが特徴です。
適応できる方
- 軽度・中等度の近視および近視性乱視
(矯正できる度数に限界があり、まず適応かどうかの検査をします) - 目薬を頻繁にさす方
- 水泳、格闘技、ラグビーなど接触のあるスポーツや激しいスポーツをする方
- 定期検査に通える方
- しっかりと睡眠がとれる方(目安:6時間以上)
■禁忌■
妊娠、授乳中の方、円錐角膜などの角膜疾患、免疫疾患、糖尿病、治療途中に車やバイクが必要な方には処方できません。
■職業上不適■
パイロット、車両運転士(オルソケラトロジー中止後半年以上経過すれば可)
方法
特殊なコンタクトレンズを毎日就寝時に装用します。
効果を維持するために治療を続ける必要があります。
(装用を中止すると徐々に元に戻ってしまいます。)
期待できる効果
日中裸眼で生活ができるようになります。
但し、形状が安定するまでに1週間から1ヶ月時間がかかります。
8割以上の方が矯正視力(1.0)となり満足されていますが、治療効果には個人差があり、 必ずしも期待する効果があるとは限りません。装用を中止すれば元の状態に戻せます。
近視の進行を予防できるともいわれています。
注意点
- 治療費(治療用レンズ制作費・使用料、定期検診代含)は保険適応外の全額自己負担となります。
- 通常のハードコンタクトレンズと同様に、角膜炎や角膜障害、アレルギー性結膜炎などのリスクがあります。また不正乱視が増えることもあります。
- 必ず定期的な受診が必要です。
- レンズは2~3年で交換する必要があります。
- 臨床試験は20歳以上で行われており、未成年についての有効性・安全性については確立されていませんが、医師の判断でお子様(小学校中~高学年以上。自己管理がしっかりできるようになってから)に使用することも可能です。近視進行予防の効果が報告されています。
その他合併症、使用に際しての注意点、料金など、診察の際に詳しく説明します。
ご希望の方はまずはお電話でご相談下さい。
料金表
適応検査 | 5,500 円 | |
---|---|---|
初装用・トライアル貸出料 | 両眼 | 22,000円 |
片眼 | 11,000円 | |
レンズ判定・注文 | 無料 | |
レンズ代金 | 両眼 | 143,000円 |
片眼 | 71,500円 | |
定期検査代 | 2,200円 | |
※更新・破損・紛失 | 両眼 | 66,000円 |
片眼 | 33,000円 |