治療の流れ
- 救急搬送された場合は、その時点から必要な検査(CT, MRI/MRA他)が行なわれます。病状、疾患に合わせて判断され治療が計画されて行きます。
- 予定手術の場合は、手術の前日に入院し、手術後は一晩HCUに入室、一般病床にもどり約3日間の入院で諸検査と観察を行い退院となります。
手術の適応や精査については、手術が決定するまでに外来で検査を進めます。脳血管造影による精査は1泊2日の検査入院が必要になります。 - 退院の後は、当初は2〜4週間後に外来受診をしていただき、その後は1〜2ヶ月に1度の外来通院で経過を観察します。投薬の必要がない場合も半年〜 1年に1度の定期検査が必要になります。
その具体的方法
脳血管内手術は、当院ではすべて全身麻酔下に実施しています。
手術当日は、脳血管造影室に入室し、全身麻酔がかけられます。呼吸循環器の管理は麻酔科医により行なわれます。
身体の皮膚に局所麻酔薬(キシロカイン)を注射して痛みがないようにした後、細い針を血管(多くは太腿のつけねあたり(鼠径部)で触れる大腿動脈)に刺して、シースと呼ばれる管を挿入して治療が行なわれます。シースの中に治療に用いるカテーテルと呼ばれる管が挿入されます。血管の中に管(シースやカテーテル)が入っても痛い事はありません。親カテーテル、マイクロカテーテル、バルーン、などと呼ばれる道具(デバイス)が血管の中にガイドワイヤー(マイクロガイドワイヤー)を通して誘導されます。それぞれの疾患に合わせて治療手段が選択されます。
麻酔科医に加え放射線技師、手術室看護師、臨床工学技師、が手術をサポートします。
手術が終了したのち、麻酔がさまされて、HCUに入室し、一晩神経症状とバイタルサインの管理が行なわれます。