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脳血管内治療センター

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来院理由と治療結果

高速道路運転中に物が二重に見えるエピソードで当科紹介され来院した61歳の男性。高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、痛風の合併症を持ち近医で加療を行っている。紹介される前2〜3週間前に、天井が回るめまい発作(20秒ほど)を2〜3回自覚していた。即日入院し、精査を進めると左椎骨動脈遠位側(頭蓋内)でほぼ閉塞、右椎骨動脈遠位側(頭蓋内)で70%狭窄を認めた。同部位は、頸部を回旋すると閉塞しめまいが誘発された。

全身麻酔下にステントを併用した経皮的脳血管形成術を実施。術後、上記症状は消失し、術後2年を経過するが再発の兆候は1度も出現せずに経過している。

検査方法と結果

左から順に図1、図2、図3、図4
  • 図1:MRA(MRで作成した血管像)で,右椎骨動脈遠位側(頭蓋内)の狭窄性病変(矢印)が認められる。 左椎骨動脈はほぼ既に閉塞していて描出されない。
  • 図2:3D(3次元)のCTA(CTで作成した血管像,背面から見た像) において、椎骨動脈の頭蓋内病変の狭窄と同部位に石灰化(白色で表示されている)が顕著で、左椎骨動脈はほぼ閉塞し右椎骨動脈の狭窄(矢印)も著しい。
  • 図3・図4:経皮的脳血管形成術術中の脳血管造影写真。図3は、ズテントを頭蓋内の狭窄性病変に誘導したところ(矢印)を示す。図4は、ステント留置術直後に狭窄性病変が拡張された(矢印)ところを示す。

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